新しい年を迎えて

理事長 平野 敏夫

男の子 マスク

早いですね…

 昨年10月に後期高齢者の保険証が届きました。長いお付き合いになる同年齢の患者さんが多く、「どんどん歳を取るばかりですね・・・」「1年が早いですね・・・」等と会話しながら診療しています。

 昨年、新型コロナはとりあえず一段落し、エレベーターホールに発熱外来のブースがあるものの、落ち着いた日常になりました。しかし、医療費を減らそうという国の施策で医療制度の改定がありました。慢性疾患の診療報酬の改定、選定医療(薬価が安いジェネリック医薬品を使わず先発医薬品を使うと患者さんの自己負担が生じる)などです。ますます高齢化し、高齢化に伴い医療費は増えるのが当たり前なのに、それに対して国の出費を減らそうというのです。一方で、防衛費は2023年度から5年間で42兆円、現行の1.6倍に増やすのです。巡航ミサイル「トマホーク」を400発、約2540億円でアメリカから買うのです。このお金を医療・福祉に回せばいいのです。また、12月からマイナ保険証の義務化で従来の健康保険証の発行が中止になりました。これも強引です。現場も患者さんも戸惑っていて、トラブルも起きています。

 このような状況に負けず今年も頑張っていきます。NPO東京労働安全衛生センターとも連携しアスベスト被害をはじめとする労災職業病の予防、被災者の治療と補償をサポートする活動も続けます。

 今年もよろしくお願いします。