未来への願い
医療事務 村上 小百合
受付の村上です。サッカーワールドカップ、皆様はご覧になりましたか?
「新しい景色」は4年後となりましたが、日本は成長を証明してくれました。グループステージのスペイン戦では、MF堂安律の同点弾、そしてMF三苫薫がゴールラインを割りかけたボールにギリギリで追いついて上げたクロス。抜群のタイミングで呼応したMF田中碧が右膝でゴールに押し込みました。「1mmでも中に入っていれば」という三苫の執念が決勝点を呼び込みました。
自分達を信じ、最後まで諦めない。「追いつくだけではなくて追い越す事を考えていけば、必ず未来は変わる。」森保監督の言葉が印象的でした。
息子は高校生で水泳選手です。サッカーでは1mmが勝負の分かれ目となりましたが、水泳では0.01秒で明暗が分かれます。ゴールタッチの1mmとも言えるでしょう。
大会参加資格には標準記録というものがあり、同タイム以上でないと出場できません。年齢が上がる程制限タイムが厳しくなってきます。
そんな息子が今年の夏、初めて100m自由形の種目で全国大会に出場する事ができました。標準同タイム、水泳の中ではオンタイムと言いますが、たとえ0.01秒でもオーバーすれば出場はできませんでした。
コロナ渦では大会が中止になり、泳ぐ機会や練習する機会もなくなり悔しい経験をしました。修学旅行に合宿、中止の世代です。
少しずつ状況が変化し、ようやく大会が再開。例年参加していた大会は分散させ規模を縮小、出場種目数を減らし受入人数制限を設けるようになりました。今では泳げる日常に感謝をしながら、日々練習に励んでいます。
今回のワールドカップの会場では観客数やノーマスク、世界との違いに衝撃を受けました。サッカーや野球で言うと甲子園、リアルタイムでの放送に加え、ワイドショーでもよく取り上げられる競技があります。水泳は習い事ランキングに例年上位となる程競技人口も多いのですが、You Tube配信が主となり、比べてしまうと取り上げ度が低めです。熱闘甲子園は、何故ゆえ熱闘甲子園だけなのか?‥と思います。
競技人口が少なく、陰になっている競技が沢山あります。どんな選手も日々努力を重ねて、周りの人達に支えられながら頑張り、見えない所での努力があります。頑張らなくてもうまく成果をあげてる人が中にはいるかもしれません。いや、そんな人はいないと思います。格好よくみせているだけで、陰では人一倍努力されている事かと思います。
選手の筋肉をみてください。トレーニングや食事で努力した賜物です。更にその裏で頑張っている人たちが支えていることを忘れてはいけません。これは社会に出ても言える事です。大企業の支えとなっているのが中小企業であります。支えとなり基盤であります。
頑張っている世代を幅広く取り上げる機会が増え、より良い練習環境や将来性に繋がってほしい。大人になったら職業として、未来ある小さな子供達に今後広がってほしいと願います。