患者になってしまいました…

看護師 川崎 千世子

見ざる聞かざる言わざる

 健康だけには自信のあった私が、2月に右手を骨折して手術をすることになり、2泊3日で入院しました。骨折の原因は雪が降った翌朝、愛犬の散歩に行き積雪は凍っていませんでしたが、濡れた草で滑ってしまいました…。

 愛犬が高齢となり急速に両目を失明して木にぶつかりそうなのを庇う為、少し急いだ一瞬のこと。その時の事をスローモーションの様に覚えています。登山で転ぶのに慣れてる私は手はつかずにお尻をついてオッケーと思っていたら、ポケットに入れていた右手を出す事が出来ない位の重みと涙が出るくらいの強い痛みを感じ、近くのJ大の救急に駆け込みました。

 右の橈(とう)骨(こつ)骨折の診断となり手術する事になりました。入院生活は手術もあるので不安が伴いますが、病棟の看護師さんは皆さん優しくて安心した生活を送れました。自分で選ぶ部屋ごとに病棟が決まり、混合病棟で色々な科の方が入院されていました。この病棟の看護師さんは、色々な病気の看護の知識が必要となり、勉強が大変だろうなと感じました。私が病棟で働いていた頃は、手術室を入って直ぐの所で病棟の看護師さんが手術室の看護師さんに申し送りをしてバトンタッチをするという感じでした。

 私は整形の手術だからなのかも知れませんが、申し送りも自分で名前と今朝の体温を言うという感じで、病棟の看護師さんが手術室入口まで一緒でした。前とはかなり変わっていて、新鮮で色々と勉強になりました。

 J大には今も通院していますが、朝7時半前から約200人の方が採血の列に並んでいます。この暑さで外で待つのも大変だろうなと心配しています。診察はクラークさん(医師が行う診断書作成などの事務作業を手伝うスタッフ)が先生に付きます。次の予約もクラークさんが説明してくれます。先生の話が早くて分からない場合でも、すぐに看護師さんに聞けない寂しさがあります。

 ひまわりも診察には看護師は付きませんが、出来るだけお薬や検査の時など、患者様と話す様に心がけています。先日、「看護師さん(私ではないですが)と話していると、動悸も治って安心して検査を受けられたよ。」と患者さんが笑顔で話してくれました。少しでも、患者様に寄り添う事が出来、良かったなと感じました。

 私が入職した頃は入口にご意見箱が置いてあり、その箱に紙が入ってる時はスタッフ会議でその文章を読まれ、毎回ドキドキした事を思い出しました。

 最近はその箱にご意見が入る事は無くなりましたが、先日診療所のホームページの口コミにお褒めの言葉を頂き、スタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです。励みになりました。

 今後も医療サービス向上の為にも、皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

 宜しくお願い致します。