4月から電子カルテになります
事務長 永井未咲
桃の蕾がほころぶ季節となりましたが、みなさま、いかがお過ごしですか。新型コロナウイルスの影響で不安な日々を過ごされている方も多いのではないでしょうか。
さて、当診療所は今年で設立30周年を迎えます。この節目に合わせてという訳では無いのですが、この4月より「電子カルテ」に移行することになりました。
設立以来「紙のカルテ」を使用して来ました。現在も、2006年以降に受診された方のカルテを保管しております。長年紙カルテで診療して来ましたが電子化する事にしました。
電子カルテと紙カルテにはそれぞれ、メリットとデメリットがあると言われています。
紙カルテのメリット
- カルテ一冊を手元に置けば、昔の情報が一目で見やすい。
- 停電時や災害時にペンとカルテがあれば診療が出来る。
紙カルテのデメリット
- カルテのしまい場所の間違があると、次に使う時にカルテ探しに時間が取られる。
- 紙カルテはかさばるので保管に沢山のスペースを使うため、収納場所の確保が大変。
- 手書きのため、他人の書いた文字が判読しにくい。
電子カルテのメリット
- カルテの保管場所を取らず省スペースで良い。
- 各種の診療情報が一元管理出来るため、必要な情報の検索と閲覧が簡単に出来る。
- 文書類の作成が容易になる。今まで手書きしていた診断書や診療情報提供書等が電子化する事で、作成にかかる時間の短縮が出来る。
- 検査会社と連携して検査結果の取り込みが出来るので、結果をカルテに切り貼りする作業などの事務作業の効率化が図れる。
- 所見や問診内容も手書きでは無くパソコン入力するため、文字の判別がしやすい。
電子カルテのデメリット
- 停電等、災害時に使用出来ない。
- 診療中にパソコン操作に手を取られ、患者様よりパソコン画面を見てしまう。
このようにメリットとデメリットがありますが、電子カルテの方が、利点が多いと判断し、移行に踏み切る事にしました。それに伴い、診察室のデスクやレイアウトなども診療が受けやすいように変更します。電子化する事によって医療の質を高めて、患者様にとって満足度の高い、より良い医療の提供が出来るように、スタッフ一同努力して行きたいと考えておりますので、今後とも応援を宜しくお願いいたします。
具体的には、4月20日から徐々に電子カルテに移行して行きます。当面の間は、医師・看護師・事務スタッフともに電子カルテの操作に不慣れで、全体的に時間がかかる可能性があります。なるべくご迷惑をお掛けしないように配慮して行きますので、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。