ひらの亀戸ひまわり診療所
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2017年新年号 第97号

新しい年を迎えて

理事長 平野 敏夫

 昨年1月から毛利所長、永井事務長体制になって1年経ちました。しかし、新体制になって、看護師平賀さんの退職、事務の篠崎さんの急逝、同じく事務の鷲谷さんの退職と続き、スタッフの大幅な交替で動乱(ちょっとオーバー)の一年でした。また、6月には整形外科の石橋先生が退職して軽度外傷性脳損傷(MTBI)の患者さんが受診できなくなり、他医への紹介などの手続きなどでバタバタしました。患者さんにもご迷惑をおかけしましたが、なんとかスタッフが協力し合って乗り切ることが出来ました。image

 昨年は何と言っても医師会に加入したことが大きな出来事でした。1990年に設立して26年間医師会に加入せずにやってきましたが、「もっと地域医療に取り組もう」という毛利所長の方針で5月に江東医師会に加入しました。加入することによって、区民健康診断、各種予防接種が出来るようになりました。しかし、区民健診の通知に間に合わず医療機関の一覧表にひまわり診療所の名前が記載されていないので昨年は健診を受ける人はそう多くありませんでした。今年度は増えると思います。毛利所長は医師会の休日診療や夜間診療にも行っています。

 また、「ひまわり診療所を応援する会」からの寄付金で床やトイレなどの改装が出来ました。レントゲンと超音波の器械も新しくなりました。有難うございました。

 もちろん従来からの、じん肺やアスベスト関連疾患、腰痛などの労災職業病の患者さんの診療や隅田川の路上生活者の健康相談と診療、2011年の東日本大震災の原発事故による放射能飛散から避難されている人たちの健康相談などにも引き続き取り組みました。同じビルの5階にある東京労働安全衛生センターとアスベストセンターとも連携して労災職業病相談も取り組みました。また、建設労働者の労働組合である全国建設労働組合総連合とその関連の国保組合とともにアスベスト二次診療を北は青森、南は大分や四国の香川まで出張して取り組みました。結構忙しい一年でした。

 今年は、引き続き地域医療の取り組みを強化していきたいと思います。安倍首相は、高齢化により増え続けている社会保障費を3年間毎年5000億円圧縮するとして、医療費の自己負担を増やしたり年金を減らしたり、弱い者いじめをしようとしています。そのような動きに反対しつつ、患者さん、被災者、厳しい状況にある人たちと今年も共に進んでいきたいと思います。よろしくお願いします。

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