『踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら踊らにゃそんそん』
阿波踊りの有名なフレーズです。
高円寺の阿波踊りを見に行くようになったのは、5年前からですが、昨年ついに本場、徳島の阿波踊りを見に行きました!!徳島は町全体が踊り一色に染まり、真夏の夜桟敷で見るたくさんの「連」のアップテンポな踊りは圧巻でした。どれだけの練習を積んだらあんな風に踊れるのかと、驚きの連続でした。信じられないことに『見るアホウ』の私が、最近『踊るアホウ』になってしまいました。(笑)
敷居の高い阿波踊りですが、初心者ばかりで気軽に『連』を作ろうとする若い指導者たちの下、始まったのです。来年には着物を揃えてデビューすることを夢見て、みんなで頑張ることになりました。
少し『阿波踊り』を説明したいと思います。もっとも代表的な踊りは男踊りと女踊りがあります。鉦、太鼓、三味線、笛等で、2拍子で踊ります。徳島では、以前は『阿波盆をどり』と言い、地方の村の盆踊りの一つだったのですが、戦後、阿波踊りが観光客を集め始めるようになり、踊りが洗練されてきました。
『女踊り』は、集団美の統制のとれたピッタリ息の合った優雅さと色気が最大の魅力です。一方『男踊り』は、低い姿勢を保ち、バラエティーに富み、ダイナミックに踊ります。
『連』によっては、毎年踊り方を変え、踊りながらアドリブでどんどん新しい動きを取り入れるなど発想が豊かです。
私が好きな踊りは、『奴凧踊り』です。
一人は奴凧、他の一人が凧の引き手の関係で踊り、凧は、引き手役が巧みに操る見えない糸に遊ばれ、奴凧がくるくると空を舞うような表現で踊ります。この二人の息の合った踊りは必見です!
他にもいろいろな踊りがあり、提灯や団扇、扇などを使う姿は、本当に恰好がよく、見ていて感動します。
いろいろ書きましたが、とにかく『阿波踊り』を見てもらったら、きっと皆さんも『踊るアホウ』になりたいと思われること間違いありません。