ひらの亀戸ひまわり診療所
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2014年1月 第85号

新しい年を迎えて

ひまわり診療所 平野敏夫

 昨年、診療所は大きな変化がありませんでした。地域の患者さんをはじめとして、じん肺やアスベスト関連疾患、振動病などの労災職業病の被災者や石橋先生の外来に全国から受診される「軽度外傷性脳損傷」の患者さんが引き続き来られています。やはり遠方からの受診者も多い三橋先生の「AKA」外来も予約でいっぱいです。隅田川の健康相談会から受診される路上生活者も生活保護の適応を受けながら通院されています。以前に比べると減ったとはいえ外国人もいます。

 今年も診療内容や通院される患者さんには大きな変化はないでしょう。変わることと言えば一つは、4月から常勤の内科医が一人増えます。2年前に火曜日午後の外来を担当していただいた毛利一平先生です。毛利先生も働くものの健康問題には関心が高く、経験も豊富で、働く者のためのひまわり診療所にふさわしい方です。医師二人体制になることで日常診療はもちろん、外に出かける医療活動がさらに広げられるのではと期待しています。外に出かける医療活動では、会社から委託されて労働者が安全・健康に働けるようアドバイスする産業医、現在も北茨城でじん肺の患者さんに行っているような出張診療、東電福島第一原発の事故による放射能汚染から避難している大熊町の方たちが暮らすいわき市の仮設住宅での健康相談もあります。もちろん地域の訪問診療も増やせるかもしれません。じっくり考えていきたいと思います。

 また、建設労働者のアスベスト関連疾患の取り組みもさらに広がると思います。昨年名取先生が建設労働者の健康保険組合の顧問医師になり、アスベスト肺や肺がん、中皮腫などの早期発見・早期治療と労災補償、予防の取り組みが全国規模で広がりつつあります。事務員や看護師、東京労働安全衛生センターのスタッフが北は青森、南は大分、四国にまで出張して取り組んでいます。今年はさらに広がるでしょう。pix

 今年もよろしくお願いします。

 
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