ひらの亀戸ひまわり診療所

ひまわり診療所 所長 平野敏夫

 子供たちの通う保育園で子育て講座と題して、年に数回催しが行われる。12月に、あきやま ただしさんの絵本ライブが行われた。絵本ライブと聞いてピンときてどうしても参加したくなった。何とかお休みをとっての参加。

 あきやま ただしさんのプロフィール、絵本作家。1964年生まれ、東京芸術大学デザイン科卒業。主な作品に、「パンツパンクロー」、「はながっぱ」、「まめうしくん」などがある。NHK教育テレビの子供番組でもやっていて、キャラクターがいたずらっぽい表情で愛らしい。

 さて、どんな内容か興味津々。現れたのは一見すると普通のおじさん。なにが始まるのだろう。マイクを持って絵本を読み始めると一気にあきやまワールドに引き込まれた。

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 「ヘンシン トンネル」という絵本。かっぱ かっぱ かっぱ…といいながらかっぱがトンネルをくぐると、ぱっか ぱっか ぱっか…と馬が出てきた。ボタン ボタン ボタン…とボタンがトンネルをくぐると、たんぼ たんぼ たんぼ…とたんぼになって出てきた。こらっ こらっ こらっ…と怒った人がトンネルをくぐると、らっこ らっこ らっこ…になっちゃった。というように、ことばあそびがリズミカルに進んでいく。読み方がまた軽快でユーモアたっぷりだから、面白い!

  絵本を読んでくれて、次にアコースティックギターで歌も歌ってくれた。大きなパンツと赤いマントとメガネの小道具を身に着けてヘンシンして歌う。その歌詞がまた、「パンツ~のゴムをパチンパチン♪、パンツのゴムをパチンパチン♪」とリズミカルに繰り返される。大人からするとなんのこっちゃと思うが、3,4,5歳児からすると、パンツのゴム、パチン・パチンという極めて単純で楽しいキーワードがたまらない。また、途中で何とも面白い顔をするのだがこれがまた面白くて。みんな全身で大喜び。飛んだり跳ねたり。自然とみんな歌に合わせて体を動かす。一時間は子供達にとってはとても長い時間のはずなのに、最後まであきずに聞いていた。長女もとっても楽しかったようで、鼻歌まじり♪

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 大人もすっかりあきやまワールドに引き込まれ、大ファンになってしまった。童心を忘れない大人でいようと思う自分。こんな世界もあるのかぁと、絵本ライブと子供達の元気な歓声にこころから癒された時間が、最高でした。

 2011年今年も、仕事に子育てに慌ただしい毎日だと思うが、時々こうした癒し時間を取り入れて前に進んで行きたい。今年も宜しくお願いいたします。

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