ひらの亀戸ひまわり診療所

ひまわり診療所 所長 平野敏夫

 ひまわり診療所が発足して20年が経ち、10月23日に感謝の集いを開催しました。約200人の方に参加していただき盛大な会になりました。沢山のお祝い金も頂きました。こうして大勢の方の物心両面にわたる応援でここまでやって来られたのだと実感しました。

 集いでは、来賓の方々からの暖かい言葉、励まし、そして診療所に対する過分な評価をいただきました。患者さんの楽しい歌や踊り、日頃連携して活動している東京労働安全衛生センターと中皮腫・じん肺・アスベストセンターの手品と合唱もすばらしい出来でした。診療所のスタッフも頑張ってコントをやりました

 この20年の間本当に多くの方々とお付き合いし、また支えられてきたことを実感した集いでした。第4金曜日の午後に内科診療をお願いしている本田徹さんが20周年記念誌に「ひまわり診療所が20年も枯れずにやってきたのは、奇跡に近い」と書いておられますが、まさにこの奇跡は多くの方々の応援があってこそ起きたのだと思います。そして、もうひとつの大きな要素として様々な運動との連携があるでしょう。じん肺やアスベスト関連疾患などの労災職業病の治療や補償を求めて東京労働安全衛生センターとアスベストセンターに相談し、診療所を受診する被災者、職場のストレスなどでメンタル不調になり労働組合に相談して診療所を紹介されて受診する患者さん、また全国じん肺患者同盟の常磐炭田北茨城・高萩支部、東京東部支部と建設東京支部、ひまわり会そしてアスベスト疾患患者と家族の会、軽度外傷性脳損傷友の会といった患者会との連携で多くの被災者が受診されています。

 今後とも、労災職業病の被災者、外国人労働者、野宿者など「割を食っている人達の」医療、医療のみならず様々なサポートをし、また交流しお互いサポートし合える。そして当事者が社会に対して発言し行動できるようにともに歩んでいきたいと思います。20年の奇跡をさらに前進させるために今後ともよろしくお願いします。

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