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旅行計画の始まりは、今年の4月。全国にそれぞれ離れている四姉妹で一度ゆっくり会って話したいね、ということでした。そんな話の中から、母も誘ってみて、駄目なら自分たちだけでと、ほとんど期待もせずに誘ったところ、なんと「私も行きたい」との返事が返ってきました。それなら、どこにしようかと話し合った結果、母がいる沖縄には温泉がなく、数年前に一度温泉地に連れて行き、とても喜んでくれたことがとっさに頭をよぎりました。それで姉が住む群馬県なら温泉地が多いということになり、姉に候補地を探してもらうことになりました。群馬には多くの温泉地があります。水上、万座、草津、伊香保、老神、猿ヶ京、四万、赤城高原など。この中から姉は、友人の意見をも取り入れ、温泉の質が良いという評判の四万温泉と伊香保温泉の二つに行くことが決まりました。 さて一緒に行くことになった母です。母は、75才。 若い頃より重労働の為か 、腰痛が重症です。そこは姉妹で力を出し合い、みんなで連れて行くことになりました。 6月中旬、私たち四姉妹のうち、5月に突然の不幸があった次女を除き、三姉妹で2泊の旅行に出発しました。四万温泉は、標高1800m.露天風呂から山景色を眺めて、日々の疲れを癒しました。秋の四万温泉もすてきですが、新緑の四万温泉もすがすがしい。温泉に浸かりながら知り合いになった宿の客に、今年長野の善光寺さんが7年に一度の御開帳で5月一杯はご本尊を見ることができたとの話を伺いました。もう、御開帳は終わったものの、それでも見所があるとの話で、長野に行くことにしました。 翌日四万温泉を出発し長野市にある善光寺に行きました。善光寺の仁王門、三門、善光寺本堂とあるいて行き、建造物の広大さと歴史に圧倒されました。ご開帳は終わっていましたが、善光寺本堂に連なる道に大きな柱が残っていて、その柱に触れると、長生きできるとの言い伝えから、みんなでこれに触れ、長寿を祈りました。 その後、本堂の「お戒壇めぐり」では、真っ暗な回廊をとおり中程に懸かる「極楽の錠前」を探り、秘仏の御本尊と結縁する道場です。入口を2m位進むと、未だかつて経験したことのない真っ暗闇・・・闇 。私は、幸いに「極楽の錠前」を探り当てる事が出来、感無量でした。しかし、残念なことに、母は探すことが出来ず残念がっていましたが、貴重な体験が出来たと興奮していました。母にも良い思い出になった事だと思います。若いころから、いろいろなことで苦労をし続けた母。次女が参加できなかったことは残念だったけれど、女同士でいろいろ語り合い、楽しい旅を共有することができました。母には、出来るだけ元気で、これからも長生きして欲しいと思わずにはいられませんでした。 |