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「引き寄せの法則」というのが話題になっています。「法則」好きのアメリカで近年反響を呼んだ考え方で、昨年日本にも紹介され様々な訳本が書店に並んでいます。内容は一言で言うと「自分が注意と意識とエネルギーを向けるものは、良いものも悪いものもすべて、自分に引き寄せる」というもの。 例えば「私はやせたい」と思ったとします。そう決心すればやせられると信じながら、ダイエットしてはリバウンドを繰り返している人もいるかもしれません。この法則によると無理してやせたいと思っているときは、同時に自分は太っていると認めていることになります。ですから太っていることに意識が向いているので、その状態を引き寄せているというのです。ではどうしたらやせられるのか?この場合は「私はスリムだとうれしい」とか「私は理想的な体型になっている最中だ」など実現してゆく方向へ関心を向け、それをはっきりと言葉にするのです。そして望まないことは考えない。言葉にすることで意識も変わってきて、本当にどうしたいのかをはっきりと認識することにもなります。望んでいることが分らない時は、どうしたら嫌かという気持ちを指標にして、そうでない方を選ぶとよいのだそうです。 昨年の蛍が飛ぶころ、千葉で有機農業を営む知人の家に宿泊しました。そのご家族は自然と共存した生き方をされていて、新月のその晩、家族で「新月のお祈り」をするという話。なんだか面白そうだと、一緒に泊まった友人達と私もやってみることにしました。やり方は簡単で、紙に願い事を9つ書いて、次の満月の時にどうなったかを確認するのです。この時も願い事の書き方は言い切る形で、例えば「○○へ行きたい」ではなく「○○へ行きます」のようにします。この作業が意外に難しく、自分がどうなりたいかというのはなかなか分かっていないんだなと改めて感じました。数ヶ月して友人に「あれ、どうなりました? 結構書いた通りになっていてびっくりですよー。」と言われ、すっかり忘れきっていた私はあわてて紙を探し回りましたが、結局見つかりません。うつろな記憶を掘り起こしてみると、なんとなく良い方向へ向かっているような…。 そういえばここ数年、新年の目標など立てたことなどなかったのに、昨年の元日の朝起きたとたん「今年は広がるがテーマだ」と夢うつつの中ふと思いつきました。振り返ってみると2007年は自分の意識や環境が色々な意味で変化した年でした。そう考えると「引き寄せの法則」が働いたのかもしれません。さて、2008年はどんな年にしようかな。この法則で皆さんの一年が健やかなものとなりますように! |