|
毎日暑い。梅雨寒と言う言葉を、今年は言えないのかも? そして、冬もかなり暖かかった。なので、自宅に一回も暖房を入れなかった。寒い日は半纏を着て過ごした。半纏では耐えられない夜は、さっさと布団へ潜った。エコな生活だったと思う。暖房代が節約出来、ウフフなのだが、節約出来たお金は冷房代に消えそうな予感…。毎日の暮らしと比べるとガラに合わない生活をしたせいか、最近、変なことを体験する。その体験とは…。 ◆自宅マンションの前に… (1) 人が倒れていた。正確には道路を挟んだ向かいのマンションの前ですが。 22時頃帰宅し、自転車を止めて、ふと道路を見たら、10メートル先に何か転がっている。向かいのマンションのゴミ置き場からゴミ袋が転がったかと、よくよく目を凝らしてみれば、リュックサックを背負った人が仰向けに寝ている。「え、人なの!!」吃驚仰天。路上で酔っぱらいさんが寝ているのは、時々見かけるが、仰向けの人はいなかった。恐る恐る、近づいて声を掛けたら、反応がある。(良かった。) 「大丈夫ですか?」 「〜うぅぅ?!」 「大丈夫?」(大きな声で) 「あぁ〜、ん、あれここどこ?」 目が開いた。酒臭くないな。ラリッている? 尋ねてみると自宅は江戸川区瑞江で、携帯電話をなくしたらしい。彼女に電話してと言われ、掛けたが留守電。 「留守電で出ませんよ。タクシー呼びましょうか?」 「いや、大丈夫、いいんです〜。」 「でも…。」 「だい・じょうぶ」 と、ふらふら大通りへ向けて歩き出した。 私は、歩けるのならいいかな、とちょっと見送って帰った。もう少し、ついて行った方が良かったかな? 時々、思い出す。 彼は、無事に帰れたかしら?! (2) 財布入りの紙袋があった。新品ではないスリッパ数足と一緒に、いま置きました、みたいな感じで置いてあった。明日のゴミを違う場所に誰か置いたかと覗き込んだら、財布らしき物が入っている。「え、サイフ?」 取り出してみるとやはり財布。このマンションの住民の物かと、住所が書いてあるものがないかと探って見た。中身は現金少々と免許証と印鑑証、定期券、キャッシュカードが入っていた。住所は江戸川区。(江戸川が続く…。)とちょっと思った。これは困っているなと、交番へ直行。でも、本当は行きなくなかった。私も忘れ物・落とし物などで、交番と警察署へ各2回行ったことがある。毎回『なんで警官はあんなにブッキー(ぶっきらぼう)なの?』 と思う。しかしお世話になっているし、情けは人の為ならずジャと行った。道中、『みんなパトロールに出ていないかな〜』と淡い希望を持って到着。げっ、でっかい人が3人もいる。170?から180?位の人たちが机を囲んでいる。私は悪いことしていないよ〜、と心の中で叫びながら、緊張して、 「落とし物拾いました。」 「じゃ、ここに座って。どこにあったの?」 紙袋の中身を出し、使用済みスリッパが何足も出てくると変な顔をした。財布の中身を無造作に机に並べた。 やっぱり、皆ブッキーだ。帰り際に年配の方が「気をつけて」と言ってくれたのが、少々救いだった。 ◆4ツ葉クローバーは普通?! 東大島駅のそばの河川敷で、仲間とバーベキューをした。そこには、クローバーがたくさん生えていた。ついつい4ツ葉クローバーを探してしまう。足下をジッと見つめると、「あっ、あった!!」結構、容易に見つけた。「あれ、まだある。」次々と出てくる。小学生の女の子が、聞きつけて近づいてきた。女の子もすぐに見つけた。「あった〜!あれ、これ葉っぱが5枚ある。」「えっ」見せてもらうと本当に5枚ある。「すごいね〜」と二人で熱中して探した。そして、私も5ツ葉をひとつ見つけ、女の子も4ツ葉をたくさん、5ツ葉をもうひとつ。だが、5ツ葉で驚くにはまだ早かった。他の人が6ツ葉を見つけたのである。みんなで、 「えぇーーー!!」 6ツ葉はいくら探しても1つだけだった。そして、4・5・6ツ葉のクローバーはこの足下の一株のみ。頭の中は「?」でいっぱい、何でだろうと考えていたら、 「よくこの川で貝の漁をしているけど、俺は買わないな。クロムが入っているかも知れないから。」 と、この地域に住んで長い人が言った。 (ハッ、クロムが原因か。)と思ったが、なんで一株? 真相は謎である。 女の子が父親に5ツ葉を見せに行ったら、父親は「これはお父さんが預かるから。」と子供に言って、財布にしまった。そして、 「よし、帰りにジャンボ(宝くじ)を買って帰ろう!!」 と、叫んだ。 私は家に帰って、雑誌に挟んで押し葉にした。かの父親も、私も朗報はまだない。 ◆頭でボールは取れません。 帰宅中、道路で小学生かボール遊びをしていた。サッカーボール位で、空気が抜けて3分の2くらいに凹んでいるボールだ。 男の子が蹴って、数人で取っていた。私が通り過ぎる時も、これから蹴る動作をしていた。(私が通り過ぎるまで、待ってよ〜。)と念じたが、待ってくれなかった。 『バシュ』 鈍い音がして、目の前にボールが迫ってくる。(なんで、こっちへ来ないでと祈っているのに来るの〜)その時私は、両ハンドルに荷物をぶら下げ、片足しか地面に着かない自転車に乗っていた。片手でボールを受け止めれば、バランスを崩して倒れるに違いない。と、その時考えたかどうか、今ではわからない。とりあえず、顔面をボールと反対側に向かせた。 『ドッ』 首に的中。ヂ〜ン。痛みが広がる。よろよろ、自転車を降りる。 「ごめんなさい、ごめんなさい。」 蹴った子が駆け寄ってきた。 「ごめんなさい。」 痛みで声が出ない。何か文句をつけようとしたが、頭が回らない。 「おまえ、暴走しすぎだよ。」 小六くらいの子が、蹴った子に言った。彼はシュンと小さくなった。(とにかく家に帰らないと…。)痛くて、アザになっていないかと心配だった。また、よろよろと自転車に乗り、帰った。 結局、痛みが引けば何ともなかった。その夜は子供に注意が出来ない、悪い大人だったと猛反省した。 |