映画のタイトルです。役者さんに勧められてみたのが最初でしたが、それ以来すっかりはまってしまい、時間があれば見る作品の一つに、そして大好きな作品の一つに今はなっています。

　都会にはない自然がたくさん映っていたり、そこで生活する人々の自然体な姿や子供達の日常が描かれています。映画はある日、子供達がある生物と出会うところから始まります。その出会いを通して、子供達が成長し大きくなった時、あることがきっかけで、子供の頃の気持ちを思い出し、生まれ育った場所に戻ってきます。そこでまたある出来事が起こりますが、その場面を通して、私は最近マスコミをにぎわす、親が子供を虐待したり、殺してしまったりといった、親と子の関係の希薄さと対比して考えていました。それは私達が今忘れてしまったこと。今何をすべきかということ。人間として何が大切であるのかということ、等々が問いかけられていると感じたのです。別な表現をすれば、親と子の愛のあり方であると共に、家族の絆の大切さを訴えている映画であると思ったのでした。このことに思い至ったとき、映画の作り手が伝えたかったのはこのことだと強く感じました。

　この映画は、これからの世代へ残していかなければいけない何かを、伝えてくれている映画として、私の心の中にずっと大切にしまっていくであろうと考えています。