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アスベスト(石綿)と悪性胸膜中皮腫の関係・その関連とは

1) 中皮腫の原因の80%は、(数十年〜10年前の)仕事によるアスベスト(石綿)です

 アスベスト(石綿)関連疾患の診断や判断基準を定めようと、1997年アスベスト輸出国以外の学者が(日本からも1名参加)ヘルシンキに集まり定めた診断の指針が、ヘルシンキクライテリアと言います。中皮腫の原因にアスベスト(石綿)がどの程度関係しているのかは、医師の職歴の取り方に大きく左右され、アスベスト(石綿)曝露歴が数十%しかないものから100%に近いものがありました。ヘルシンキクライテリアでは、中皮腫の80%が仕事によるアスベスト(石綿)の吸入が原因であるとしました。残りの多くについてヘルシンキクライテリアは明言していませんが、家族曝露や環境でのアスベスト(石綿)曝露を想定していると思います。(医療用)放射線被曝や人工気胸術も中皮腫の原因として知られますが、例が大変少ないからです。日本の中皮腫発生数に比した労災認定数の低さは、問題とされています。

2) アスベスト(石綿)を吸入する以下の職業に、昔何年か従事していた事がある。

→上記以外で気になる仕事の方は相談外来にご連絡下さい。

3)私は、アスベスト(石綿)の仕事はして来ませんでしたが・・・?

1)間接曝露

 上の様にお答えになった方の多くが実際はアスベスト(石綿)を吸入していました。本人がアスベスト(石綿)を扱わなくてもご本人の周囲数十メートルで、アスベスト(石綿)を使用していれば吸入します。間接曝露こそ実は重要です。

2)家族曝露

 父や兄がアスベスト(石綿)関係の仕事をしていて、その作業着で自宅に帰る事で 自宅にアスベスト(石綿)が飛散。妻や子ども達が数十年後中皮腫になっています。みなさんの御家族の仕事もチェックが必要です。

3) 環境曝露

 石綿(アスベスト)鉱山や石綿(アスベスト)工場等の近くでの曝露例、土壌に含有されているアスベスト(石綿)からの曝露例等が知られています。チェックが必要となります。阪神大震災や建物の吹き付けアスベスト(石綿)からの発症も懸念されています。

4) アスベスト(石綿)は自分でも周りでも一切縁がなかった人

 アスベスト(石綿)の使用がないという中皮腫の方の原因となっているのが、アスベスト(石綿)が混在している他の物質です。代表例がタルクで、ベビーパウダーや滑り止めの粉として使用されてきたタルクに以前はアスベスト(石綿)も混入していました。バーミキュライト(蛭石)、蛇紋岩、セピオライト等の鉱物への混入も問題です。様々な曝露を産業医学的手法で、明らかにします。

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