吹き付けアスベストのある店舗での勤務が原因で発症した悪性胸膜中皮腫の1例

(社)ひらの亀戸ひまわり診療所 名取雄司

目的: 悪性胸膜中皮腫の原因として、アスベストによる職業性曝露、家族曝露、環境曝露等が知られている。私達は今回吹き付けアスベストのある店舗で長年勤務していた事により発症した1例を経験したので報告する。

症例: 70歳 男性(1933年誕生) 既往歴:1970年-糖尿病

現病歴: 2001年11月右胸水を認め、2002年6月兵庫医大で胸腔鏡を実施。胸水ヒアルロン酸は596000ng/ml、免疫染色の結果はcalretinin(+),AE1/AE3(+),EMA(+),CEA(-),BerEP4(-)で、悪性胸膜中皮腫上皮型T1a.N0と診断された。胸部X-P及び胸部CTで胸膜肥厚斑や石綿肺所見を認めず、聴診でfine crackleは聴取しなかった。

<経過>2002年-2004年3月兵庫医大にて化学療法実施。2003年春に本人がひまわり診療所に相談され曝露歴を聴取し、現場を訪問して吹きつけ石綿(クロシドライト)が判明、2003年5月と11月に現場で石綿の環境濃度測定を実施した。2003年12月に兵庫医大と経過と病理について確認したが、2004年7月に永眠され、剖検時の石綿小体及び石綿繊維の算定を実施した。

アスベスト曝露歴:

<家族曝露>5人兄弟の3番目で祖父母・父母・兄弟・子供にアスベスト曝露職歴なし。

<自宅居住地>大阪市近郊の農家で生誕、近隣4カ所で居住。住居に吹き付けアスベストはなく、近隣に石綿工場はなかった。1982年から現在の自宅は幹線道路から50mであった。

<職業歴と曝露>1949-1950年農業、1950-1966年製紙用金網製造会社(青銅の線を織機で織る工場)織工。1966-1969年喫茶店経営。1969年-2003年私鉄駅高架下文具店店長。職歴で直接のアスベスト作業は認められないが、金網会社では隣の伸線工場の焼鈍炉にアスベストがあり年2回隣の工場で補修作業があった。文具店は1階が店舗で2階が倉庫で、2階あわせた面積は約200平方メートル前後であり、倉庫の壁に吹き付けアスベストが認められた。この建物に石綿が吹きつけられたのは、1969年(遺族調査)であった。文房具店の滞在時間は、1969年-2003年まで、8時から21時まで文具店勤務だった。1969年-1993年までは、仕事が忙しく昼食は弁当か店屋物で、文具店で仕事しながらとった。1994年頃から1998年、昼飯は自宅で1時間とり、また文具店に戻る。1999年-2003年、宅配文具店の進出で仕事が減少、糖尿病の悪化もあり、10時頃50分間自宅滞在、昼飯60分自宅滞在、3時に50分間自宅滞在となった。

 文具店2階の滞在時間は、平均84.4分/1日で、2階への搬入が1日4-5回で合計30分/1日。商品搬出は1日30回で、2階から搬出(1回30-60秒)で合計平均22.5分/1日。整理・帳簿は、納品以外で静穏時に合計30分/1日。掃除は月1-2回で和箒で20-30分、合計平均1.5分/1日。大掃除は年1回で2-3時間で、合計平均0.4分/1日だった。1階の滞在時間は、1969年-1993年は1日11時間28分-11時間44分、1994年-1998年は1日10時間28分-10時間44分、1999年-2003年は1日8時間48分-09時間04分(平均8時間56分=536分)だった。自宅及び屋外の滞在時間は、1970年-1993年が1日11時間、1994年-1998年が1日12時間、1999年-2003年が1日13時間39.6分(819,6分)だった。

測定結果:2階倉庫の吹き付け材には、クロシドライトが25%含まれていた。大気汚染防止法環境庁告示第93号の方法に準じた光学顕微鏡の測定で、文具店2階の静穏時濃度は1.13-4.2f/L、2階に荷物搬入時の濃度は14.0f/L、2階に荷物搬入と清掃時の濃度は136.5f/Lで、文具店1階は0.34-1.13f/L、文具店外の大気中の濃度は定量下限値.であった。文具店と同じ市内の幹線道路に近い自宅濃度も定量下限値で、定量下限値は0.3f/Lだった。

剖検の石綿小体・石綿繊維:

 剖検肺の石綿小体の算定は以下の方法で行った。剖検肺ブロック0.9gを、Roggliらの方法(文献1)で消化した。石綿小体の判定はChurgの方法(文献2)に従って行い、IとNが独立して、光学顕微鏡で40*10倍で観察した。全視野で、Iは66本/肺乾燥重量1g、Nは78本/肺乾燥重量1gの石綿小体を観察し、肺乾燥重量1gあたり平均72本の結果であった。アスベストの職業性・家族性・環境性曝露のない、一般コントロール群の石綿小体数は肺乾燥重量1gで35±44本である。国際的に共通な石綿関連疾患の診断基準として、Helsinki Criteria (文献3)が提案されている。「職業での石綿粉塵曝露が高い可能性のある人物である事を確定するガイドライン」として「肺乾燥重量1gあたり1000本以上の石綿小体の場合」である。石綿小体は、職業性曝露以下であり、一般人口以上の結果を示しており、建物による環境性曝露に合致する結果である。

 電子顕微鏡標本作製方法、アスベストの同定及び算定方法は、酒井等(文献4)によった。 結果として、(1)電顕グリッド網目2個を観察して114本の繊維状物質を観察した。アスベストはクロシドライトが11本、クリソタイルとアモサイトが1本ずつ合計13本観察された。(2)無機繊維濃度は166.6×106本/乾燥1g、アスベスト濃度として19.0×106本/乾燥1gだった。(3)主な非アスベスト繊維の種類と本数は、ケイ酸アルミニウム塩鉱物が70本、次いでSiから成る繊維が25本で、全体で101本だった。

 今回の患者の肺組織から検出されたアスベストの種類は、クロシドライト、クリソタイルおよびアモサイトであり、クロシドライトが主要なアスベストであった。肺内アスベスト濃度は、19.0×106本/乾燥1gであり、その濃度は、名古屋市内およびその近辺の在住者で職業的アスベスト曝露がないと考えられた男性18例でのアスベスト濃度の幾何平均値(1.83×106本/乾燥1g)*を1桁上回っていた。アスベストの大半を占めていたクロシドライトは一般の大気環境では検出されることはなく、今回は職業性曝露及び家族性曝露が否定されている事から、建物に由来する環境曝露に合致する結果である。クリソタイルは肺内での滞留性が低く、一般の大気環境で検出されるため、今回の結果では様々な曝露の可能性がある。アモサイトについては、大気中からも検出されることがあって肺内での滞留性も高いので、一般環境での暴露の可能性もある結果だった。

結果:

 吹きつけ石綿のある建物に34年勤務した悪性胸膜中皮腫の1例を報告した。

 詳細な問診及び調査で職歴や家族歴による石綿曝露は認められず、環境曝露では、工場や鉱山周囲の居住歴はなく、幹線道路周囲の石綿濃度の上昇は認められなかった。

 建物の吹きつけ石綿はクロシドライトで、剖検した肺から一般人口の2倍の石綿小体を認め、電子顕微鏡でも一般の肺からは検出されないクロシドライトを認めた。

 建物の吹きつけ石綿による悪性胸膜中皮腫の発症と考えられた。今後建物の吹きつけ石綿のより一層の管理が必要である。

 石綿繊維濃度と発症との関係、低濃度曝露のリスクについては、今後検討と考察を深めたい。

考察
文献的考察

 吹きつけ石綿(アスベスト)が有害である事は古くから知られ、日本でも1975年に禁止されている。しかしながら、吹きつけ石綿(アスベスト)に起因する悪性中皮腫の報告は、現在課題となりつつあり、日本においては本事例が初めてである。

 諸外国において、建物による悪性中皮腫の発症が問題となりつつあり、2004年6月イタリアで開催された第7回国際中皮腫研究会で、ノルウエーのLangard氏はバックグラウンドより上の曝露例(EABL=Exposure Above Background Level)を今後の問題としたが詳述はしなかった(文献5)。環境曝露例としてローマのRoberto Pasetto氏も、工場・鉱山周囲と土壌に続き、アスベスト含有ビルとしたが、詳細な報告は行わなかった(文献6)。

 吹付けのあった建物による悪性中皮腫の報告例は極めて少なく、Corrado Magnani等が、イタリアのCasale市の公立中学校と悪性中皮腫の発症に言及しているが、石綿の種類や解剖所見は示していない(文献7)。同じくMagnani C等も、家族曝露と環境曝露の32例の詳細を示し、石綿屋根の曝露との言及が数例に認められるが、本例と同じ吹きつけ石綿の建物の例はなく、又建物の石綿濃度や肺内石綿濃度に関しては報告していない(文献8)。Hillerdal G.は、「場の石綿曝露」の中皮腫の報告例をまとめ、教員14名、学校補助員1名、事務員1名、女性事務員1名、自宅の石綿断熱材6名、の23名を報告している(文献9)。Schneider Jは、職業歴のない5名の中皮腫を検討し、肺内石綿小体数として0,113,658,2912,21826本/湿重量1gと報告している(文献10)。これらの報告には、曝露した石綿濃度の測定は見られず、今回の様に、建物の石綿(アスベスト)濃度及び剖検時の肺内石綿(アスベスト)関連物質の結果を伴っている事例は、極めて稀である。

2)石綿吹付けのある建物での悪性中皮腫の報告が少ない事の検討

 現在まで、吹付け石綿のあった建物による悪性中皮腫の報告事例が少ないのは、主に2つの理由が考えられる。

 第1には、医師の問診不足が考えられる。悪性中皮腫の患者さんに、「アスベストの仕事をされませんでしたか?」と職業性曝露の問診は実施されているが、過去の職業性石綿曝露が不明である場合はそこで終了となる。中皮腫登録制度を実施した場合においても、こうした点での注意が必要となる。

 第2には、患者さん本人が過去に居住及び勤務していた建物に吹付け石綿があったのか、思い出す事が困難であるからである。私自体数年前出身学校の図面を調査し、一部に吹きつけ石綿の存在を知り驚いた経験を持つ。在籍当時は気づかなかったし、図面を見なければ、現在も自信をもって「吹付けのある建物とは無縁です。」と回答しているに違いない。中皮腫で相談を受けた方で、勤務した建物に吹付け石綿はないと明言されたが、情報公開で建物の図面を確認した所、吹きつけ石綿が判明した例もある。職業歴が不明とされる悪性中皮腫の中に、このような事例が認められる可能性は高い。今後公共施設及び民間施設の吹きつけ建物の調査が実施され、その情報が公開されて初めて、御自分の悪性中皮腫の原因が判明する方が多いと推定される。

3)2003年に吸入した平均石綿(アスベスト)の濃度  

 悪性中皮腫の多くの報告事例では、過去の職業性曝露である事から石綿(アスベスト)濃度が測定されている事は稀である。今回の報告では、吹付け石綿(アスベスト)のある建物で店舗が発症時まで営業していたため、様々な状態における石綿(アスベスト)濃度の測定を実施できた。

 2003年の吸入平均石綿濃度算定にあたり、測定点のなかったものを以下とした。1)2003年の自宅屋外及び、文具店近く屋外を0.1f/Lとした。2)搬出は搬入と等しいとした。3)大掃除は、掃除と同じとした。4)1階の滞在時間は、平均で8時間56分とした。

 本人が2003年に吸入した石綿(アスベスト)濃度は、2003年時点では、屋外0.1f/l*819.6分+1階0.68f/l*536分+搬入と搬出14f/L*52.5分+静穏(帳簿)3.05f/l*30分+掃除136.5f/l*1.9分=(81.96+364.48+735+91.5+259.35)/1440分=1532.29/1440分=1.06F/Lであった。なお濃度は8時間換算では、3,18f/Lとなる。

4)吹付けのある建物での石綿(アスベスト)濃度

 Robert N Sawyer等は、吹きつけアスベストのある部屋の様々な状態での濃度を詳細に報告し、大気中石綿濃度が検出限界以下である時、吹きつけアスベストのある静かな部屋の濃度は20f/L、人が通常に動いた場合200f/L、清掃で1600f/Lとしている(文献11)。木村菊二は空調室壁面に吹きつけ石綿のある部屋の静穏時2.08-5.00f/Lとしている(文献12)。吹きつけ石綿面積122平方メートルの作業室の窓を閉めた状態で9.4f/Lで窓を開けた状態の濃度は2.4f/Lとしている(文献13、14)。東等は同様にアスベスト吹きつけの室内濃度を、0.76-16.01f/Lと報告した(文献15)。日本都内の自治体での石綿濃度は1987年に測定され、授業時の音楽室で2.36-2.60f/L、保育園遊戯室で2.28-4.73f/Lと報告されている。(文献16)今回の私達の測定結果は、これまでの建物内の石綿濃度報告の範囲内であった。文献での吹きつけ石綿の濃度報告例は比較的高い濃度も多く、私達の報告は全体の中では低い濃度と考えられた。

 現在の日本の一般的な環境での石綿濃度は0.1~0.2f/lであるが、今回の濃度と大気汚染防止法の敷地境界の基準とを比較する事は、濃度の考えとして適切ではない。大気の規制には排出基準と環境基準の2種類があり、前者は排出口の濃度規制で大気の場合は煙突を出た直近の濃度を規制、後者は居住地を含めた一般的な環境を対象に濃度を規制するものである。基本的には排出口である程度高い濃度でも、拡散する過程で濃度が低くなり、発生源側と曝露を受ける側の両方で規制する考え方である。しかし大気汚染防止法関連でアスベストの濃度規制だけは、「事業場の敷地境界基準」として、排出口でも一般環境でもない中間的な規制であり、今回の事例と比較すべき一般環境中の濃度が定められていない。なお現在の敷地境界1リットル10本という濃度は、一般環境の濃度としては極めて高い数字で、本事例は今後日本の石綿の環境基準、建物内部の石綿濃度基準の制定の検討と必要性を示唆するものと思われた。

5)吹きつけ石綿のあった建物で生活する人のリスク

 本来は詳細な検討の上で求めるべきリスクのオーダーの検討であるが、本事例の結果の公表を求める社会的ニードが高い一方で、今回の報告を聞いて「自分もすぐ発症する」と考える不安を感じられる人が多くいらっしゃる事も考慮して、一定の検討を以下に実施した。

 日本産業衛生学会許容濃度等に関する委員会(2000)は、初回曝露が16才、曝露年数50年、潜伏期10年、石綿曝露濃度を1繊維/ml(1000繊維/L)と仮定し、標準集団は1995年の日本人男性での、推定過剰死亡数を推定した。その報告によると、クリソタイル以外の石綿繊維を含む時、肺癌の推定過剰死亡数12.1(対千人)、中皮腫の推定過剰死亡数14.7(対千人)、合計推定過剰死亡数26.8(対千人)、千分の1のリスク相当値0.037f/mlとしている。(文献17)

 この推定を基にすると今回は、クリソタイル以外の石綿繊維を含み、初回曝露が35才、曝露年数34年、石綿曝露濃度は0,001f/mlとなる。初回曝露が若年でない事、曝露年数も34年で、曝露濃度は24時間では37分の1と低い。産業衛生学会の職業性曝露の基準から、今回の発症のリスクのオーダーは、千分の1のリスクの数十分の1-数百分の1で、数万分の1から数十万分の1の一定の幅のオーダーにあると推定された。なお生涯過剰リスク10万分の1とは、同様の石綿を吸った人9万9999人は石綿関連疾患を一生発症せず、1人のみが発症するという事になる。

 石綿(アスベスト)関連疾患の発生するリスクは、濃度に関する十分な検討と一定の幅の設定、推計の方法に関する検討、係数の検討等、数段階の検討を経て行われるものである。今回の数値は、同様の環境の方の全員が発症する訳ではない事をお伝えするための、仮の検討である。十分検討していない数字を一人歩きさせる事は、謹んで頂ければ幸いである。今後、吹きつけ石綿のある建物で過ごした人のリスク、及び今後のどの程度の健康対策が相当であるのかに関しては、本事例以外の報告の検討を含めて早急な検討が必要と考える。 

6)今後当面必要な対策

<1>公共施設及び民間施設 吹きつけ石綿の建物の詳細な全数調査の実施

 今回の発症は民間の小規模の建物で、現在まで公的に実施された建物調査(民間では1000平方メートル以上)の対象外であった可能性が高い。公共施設及び民間施設について現在国の調査が実施されているが、吹きつけ石綿の建物については全数調査の実施が必要と思われた。なお調査に際して、調査員の資格を石綿作業主任者及び同等の教育を受けた者とし、調査員の資格を明示しなかった1987-88年調査とならない精度管理が必要である。調査対象は、建物の規模要件をとわず全数とし、改築や解体時の危険を考え、目視や図面調査だけでなく、天井点検孔や照明器具を外した悉皆調査が必要である。

<2>優先的な除去対策

 吹きつけ石綿が現在むき出しである、教室や、オフィス、部屋等で、人が毎日一定時間滞在する屋内の場所に関しては、優先的な吹きつけ石綿除去の考慮が必要である。なお拙速かつ不十分な石綿対策の下での、吹きつけ石綿の除去は極めて危険である。屋外及び人の使用が稀である部屋に関しては、拙速な除去は決して行わず、十分検討した上での対策が望ましい。

<3>関連する医師への周知

 今後、悪性中皮腫の聞き取りに際し、職業性曝露の聴取だけでなく、家族曝露や工場や鉱山等の居住環境に加え、長く滞在した建物の吹きつけ石綿の有無の調査が重要となる。関連する医師への周知を、是非実施して頂きたい。

7)謝辞

 この報告は、2004年産業衛生学会、第7回国際中皮腫会議、世界アスベスト国際会議で報告した内容に、剖検における石綿(アスベスト)関連物質の結果を追加したものである。

 現在日本では、環境での石綿(アスベスト)飛散が社会的問題となり、当報告に関する社会的ニードが極めて高い状態にある。本来は共同研究者と十分検討考察し学会報告後に報告すべき内容だがが、社会的ニードの高さと緊急性から名取の責任で必要な点に限って報告させて頂いた。今回の報告の文章の責任は、共同研究者にはなく名取によるものである。

 今後共同研究者の方々と十分考察を深め検討した後、正式に学会に報告し、論文とする予定である。ご遺族を始めとし、関係者一同及び共同研究者、剖検関係者のこの間の様々なご協力に深く感謝する。

 共同研究者 外山尚紀(東京安全センター)、片岡明彦(関西労働者安全センター)、酒井潔(名古屋衛生研究所)、熊谷信二(大阪府公衛研)、中野孝司(兵庫医大呼吸器内科) 他

参考文献

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