ひらの亀戸ひまわり診療所
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2016年夏号 第95号

公 園

高山 俊雄

 古希を迎えるころ、仕事が週3日で半日単位となり従来から考えていたウオーキングを始めることにした。場所は自宅から約500mほど離れた新小岩公園。私の住まいは江戸川区にあるが、公園は葛飾区になる。言ってみれば私は区界に住んでいる。公園に行く途中に大きな建物の下、陽影の位置に白い花が咲いており、とても良い香りを放っている。いつものように写真を撮った。スマホは歩数を測るために、ウオーキングには必ず携帯している。が、何の花か分からない。職場で花に詳しい職員にスマホの写真を見せて聞くと「クチナシ」だと教えてくれた。いろいろ調べてみるとクチナシは花弁が一枚のものがもともとのものだが、品種改良でバラのように花弁が何層にも重なるものがあるという。どちらかというと、1枚の花弁の方が、強い匂いを放つという。なるほど渡哲也の「くちなしの花」の歌詞が理解できるように思えた。 

 私のウオーキングの基本は、普通に歩くのを3分。負荷をかけて歩くのが4分。それで公園を1周する。そのインターバルで5周することにしている。だから大体35分。その後自宅に戻って必ず牛乳を1合飲むことにしている。これを週に最低3回行う。

 この新小岩公園は、この地に住むことになった43年ほど前は、大同製鋼という工場があったが、直後に移転した。区が買い取って整備したのであろうが、都会には実に広く良いオアシスとなっている。公園の様子は、まず、野球のできるグランドが二面とれる。これが公園の半分の面積であり、残りの半分が草地になっている。その草地で犬連れの人同士の会話がある。

 近くの保育園の園児たちも来る。グランドと草地全体を包むように周りはトラックになっている。そのトラックと草地を合わせた楕円に沿って40年にもなる桜の木が植えられている。このトラックの一回り外側にもコースが出来ているが、こちらは土のコースである。私のウオーキングはトラックで行っている。若い人で走っている人があるかと思えば、年配の人で私とは異なり、ずっと普通のウオーキングを何周もしている人もいる。また別の箇所にゲートボール場もあり、朝からとても賑やかだ。flower

 利用者が多いという事は、ごみもたくさん出る。ごみを収集するのは、月曜日と木曜日に福祉作業所の車が来て、作業所の利用者と職員が一所懸命に集めてくれる。ところが、火曜日に行くと、前日収集したばかりというのに、すでにごみ箱はいっぱいになって、鉄製のかごから溢れ出て路上に散らばっている。

 どうしてこのようになるのか。公園の利用者はきっと食べたものを当然であるようにそこに捨てていくのであろう。しかし溢れている風景はみんなも見ている。ごみ箱は全部で9つあるから、少ないとは思えない。収集作業と溢れる状態をいつも見ている私は何か釈然としないものを感じながら歩く。公園には食 事処もある。春には一面に桜が咲いて、その下を歩くのはとても気持ちが華やぐ。今年のセミの第一声は7月7日であった。

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