ひらの亀戸ひまわり診療所
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2014年秋号 第88号

福島を忘れない!

平賀 萬里子

 原発事故から3年半経ちました。9月23日、ここ亀戸中央公園で15,000人もの人が原発再稼働反対の集会をしました。

 今年の夏も電気は原発ゼロで乗り切りました。もはや安価な原発とは言えません。一度事故が起きれば原発は未曽有のリスクを生むのですから。しかし安倍首相は、原発再稼働に舵を切りました。国民が安全に暮らす権利より、原子力経済(私益)を優先して進めているのです。

 福島原発は、いまだに廃炉の道筋すらたっていません。高濃度汚染水は海に流れ、その被害は世界に拡がっています。かつて首相は、「汚染水は完全にブロックされている」と嘘をつき、東京オリンピック・パラリンピックを誘致しました。又、廃炉の道筋すらたっていない原発を、海外の国へ積極的に売ろうとしています。日本人として恥ずかしい限りです。

 いまだに13万人を超える人が、故郷を奪われ避難しています。農業、漁業に携わる人は、大地が汚染され、海が汚されて深く傷ついたままです。子供たちの甲状腺異常は、90人にも上ります。

 私たちは、危険な原発との共存はできません。東海地震もいつ起きても不思議ではないそうです。大きな活断層の近くに浜岡原発があります。第2の福島を作ってはなりません。

 風化は政権の思うつぼです。昨日は他人事であっても、明日は我が身に降りかかるかも知れません。金曜日の国会前・官邸前デモも参加者は減っていますが、都会に暮らす私のできることと自らに課し、できる限りデモに行こうと思います。枯れ木も山の賑わいです。

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