ひらの亀戸ひまわり診療所

鍼灸師 篠原憲彰

 年の瀬不況。来年は更に悪くなるというのですから、明るい気持ちになれない。

 10月以降、体調を崩す人が増えている。常に不安、常に緊張が、自律神経の調節をおかしくさせ、冬の寒さ(暖冬ですが)相まって基礎代謝が減り、いらないものを溜め込んでしまうのですね。こんなストレス時代に立ち向かうには。

 私は走っています。走っているとは言ってもランニングではなく、ジョギング。ランナーではなくジョガー。1KMを6分30秒前後、脈拍120前後、とてもゆっくりだ。大半の人が追い抜いていく。競争しないのがジョギングだが、ちんたら走っている人を見ると、思わずスピードを上げてしまう。自分はもっとちんたらしている訳で。あるとき乳母車を押している女性が、私を追い抜いていった。つまらぬ負けん気が出て伴走してしまった。然し、自分のペースを守らないとしっぺい返しを受ける。ふくらはぎを痛めて3ヶ月程走れなかった。ジョギングは両足が地面から離れるわけで、脚には相当な衝撃がかかる。

 走る場所は荒川の河川敷。東砂の自宅でコップ1杯の水を飲んだあと、河口を目指す。新砂リバーステーション(まだ未使用の船着場)へ。東に葛西臨海公園の観覧車、西に清掃工場、火力の煙突、ここから上流へ遡る。葛西橋、船堀橋、小松川橋、調子が良ければ平井大橋まで。ここから先は自転車で。隅田川との分岐点、岩淵水門を越え、戸田橋まで行ったが、まだ先まで行けそうだ。

 どこで引き返そうか、身体に聴きながら走る。河川敷は広々としていて視界も良い。野球、サッカー、散歩、バーベキュー、サイクリング、みんな思い思いに荒川の休日を楽しんでいる。私も季節の移ろいを楽しみながら走る。特に夕日に染まった荒川を走るときなど、勝手に感動してしまう。

 途切れ途切れになったが、30年以上走ってきた。続いている理由は、大地を走る快感だろう。30分ほど走っていると、フッと気分が昂揚し、スッキリした気分になってくる。何かを悟ったような気にもなってくる。走り終えた後の心地良い気だるさ。この快感を身体が要求するのだろう。
 ゆっくり走ると、快感物質であるベータエンドルフィンが脳に分泌される。これが明日の英気を養ってくれる。私は今度の休日も走っているでしょう。

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