ひらの亀戸ひまわり診療所

篠崎 文

 9月に入ると、あのイベントが気にかかり、ソワソワし出します。今年はみんなの都合はどうだろう? 天気はどうかな? 等、いろいろ考え出します。

 今年のイベントは10月4日(土)でした。『第55回甲州市かつぬまぶどうまつり』です。数年前までは、旧勝沼町主催でした。場所はJR中央線・勝沼ぶどう郷駅からバスで10分〜15分の勝沼中央公園。この公園は元学校か何かのグランドで広いです。園内にはステージと各種屋台が何十台も。市内のワイナリーの新酒の試飲・販売があります。公園の半分には、ワイナリーがずらりとテントを張り、好きなだけ色んなワインの試飲が出来ます。試飲用ワイングラスは500円で購入するとOK。どこのワイナリーに行っても注いでもらえます。また、公園中央部には各社が寄付した一升瓶ワイン等が、小さい樽(15リットル〜20リットル位)に開けられていて、こちらは紙コップが添えられてあり無料です。ただ、赤ワイン・白ワイン・葡萄ジュース、各列5分以上は並ぶであろう人々であふれています。

 今年は23社が軒を並べました。4・5種類から10種類以上のワインを、各社がテーブルに陳列しています。1本につき、一口か二口分くらいしか注いでくれませんが、1社で数種類、全部を回ろうと思うとかなりきます…。

 ワイナリーのテントの前は、すごい人並みで、人をかき分けながら試飲をするので数社回ると疲れてきます。疲れてきたら、屋台を回ったり、ステージを見学したり。ステージでバンドが演奏している時は、観客は聞いているのか、いすに座って休んでいるのかのわからないような人々がいましたが、ゴーオンジャーが出たら観客が2倍になりました。子供達はこれが目的で来ているんだろうな〜。ぶとうまつりですから、ぶどうも無料で配ります。これも子供達に人気があります。公園の周りには皆、レジャーシートを敷いてお弁当を食べたり、お昼寝をしたり…。私たちのグループは気に入ったワインを一本買ってきて、休憩します。カバンの中からはワインに合う肴がぞろぞろ…。みんなのんべーですからね。太陽の下で、ワイン好きしかいない人々と広場で飲むワインの美味しいこと!! 

 ぶどうまつりに都合が合わない年には、各メーカーが独自に開催する新酒会に出かけます。これも、各ワイナリーの特色が出ていておもしろいお祭りです。ぶどう畑の下で、ジャズ演奏を聴きながらワインを傾けたり、ワイナリーの中にどうしてかガラス工場があり、ガラス吹きを体験できたり、職人のお話を聞けたり…。でも、その時は下戸の運転手を連れて行くことをおすすめします。バスで回れるような場所にワイナリーはないのです。ワイン好きは一社では満足出来ませんからね!…タクシーを借り切る方法もありますが。

 このワイン仲間は1年に1回か2回しか会わないのですが、会えばすぐ話が合います。某大学の空手サークル(別名・酒飲愛好会)の方々が中心で、社会人になってからワイン好きの友達を連れてきます。私もずいぶん前に連れて行ってもらいました。みな共通の趣味だから、初対面の人にもすぐうち解けます。不思議な友情ですが、大切にしたい絆です。

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