ひらの亀戸ひまわり診療所

永井未咲

 皆さまお久しぶりです。育児休暇明けに、一年ぶりに復帰をしました受付の永井です。これまで、旧姓で東と名乗っておりましたが、これを機に新姓へ改めましたので宜しくお願いします。休暇中も気に掛けて下さった患者さんがいらしたという事を聞きこの場でお礼を申上げます。

 さて、この一年の出来事を振り返って書いてみたいと思います。まずは出産の事。今、フリースタイルで出産をしたいと産み方にこだわる人が多い。お世話になった産院でも妊娠後期に入ると、どんなお産にしたいかプランを立てるよう言われた。そんな事言われても...と迷っていると、助産師さんが、一番リラックス出来る状況を作ればいいとアドバイスしてくれた。そこでヨガボールの上でリラックスして陣痛を乗り切り、アロマオイルをつけて香りで癒されながら、出産は四つんばいの姿勢で重力の力をかりながらしよう。それから、旦那と母に感動の瞬間に立ち会って欲しいので立会いで出産にしたいというプランをたてた。

 そして出産当日。予定日から5日も遅れたため、このまま陣痛が来なかったらどうしようと前日まで不安で一杯だった。どうしても自然分娩がしたい。前日、鍼灸院で篠原先生と富永さんに、陣痛がくるツボを刺激してもらい、おかげで、陣痛開始。その後、中々間隔が狭まらず、分娩所要時間11時間43分と長時間に渡る闘いだった。今まで経験した事のない猛烈な痛みだった。まさに鼻からスイカが出るような感じ。せっかく立てたリラックスプランも、ヨガボール?そんなものに乗っていられない!ここが痛いから強く押してとか、風が気持ち悪いから窓閉めてとかわがまま放題での立ち会い出産だった。

 やっとの思いで、つるんと生まれてきた我が子を見て、本当にお疲れ様でした、よく頑張ったね、生まれてきてくれてありがとう〜という暖かい気持ちで一杯だった。3418gの大きな女の子が誕生した。今思うと大変だったがとても満足のいくお産が出来た。

 産後すぐ娘の熱が高いので調べた所、子宮内感染があったと報告を受ける。周りはすぐに母子同室なので、他の子の鳴き声が聞こえる。でも、我が子は抗生剤を投与するとの事で、新生児室にいる。不安と、産後の疲れで情緒不安定だった。でも看護師さんたちがみんな良い人たちばかりで、マッサージをしてくれる人や色々話を聞いてくれる人、とてもありがたかった。結果的には治療がうまくいき、一日退院が延びただけだった。

 そして、娘のいる生活が始まった。寝顔を見ながら、それまで子供はかわいいと思っていたが、自分の子はこんなにかわいいものかとつくづく実感した。毎日毎日ものすごいスピードで成長して行く。特に7ヶ月頃まで、朝起きる度にまた大きくなったと実感していた。1ヶ月目、よく飲んで良く寝る。2ヶ月目、母乳の出が悪いのではと周囲に言われ、ミルクと混合にする。このころ便秘気味のため悩む。3ヶ月目、玩具に自分から手を伸ばす。声を出して笑う。首がすわる。4ヶ月目、人見知りが始まる。

 ここまで順調。

 5ヶ月目。離乳食開始。首と胸周りの湿疹が消えないので、もしかしてアレルギーではと心配になる。近所の友人の子が食物アレルギーで、専門の医院で治療を受けていたので、念の為とそこで検査を受ける。卵、大豆、牛乳と陽性が出る。産後、初めての試練。それから、母乳を続けたいので親子で除去食をする事になる。それまで、そんなに食物の成分表示など気にして無かったが、何を買うにも先ず裏を見てという生活。陽性が出ると、この三種類以外にも、抗原性が高いものに反応してしまう事がある。好きなものが食べられないという生活はかなり過酷だった。でも娘のために頑張る。おかげで5キロ痩せた。

  6ヶ月目、初めてのお座り。7ヶ月目、色んな玩具で振ったり叩いたりして遊べるようになる。8ヶ月目、保育園スタート。ならし保育中、ずっと泣いている。かわいそうでたまらない。9ヶ月目、初めて高熱。あわてて育児書を読む。突発性発疹かもしれない。この時は夫婦でかなりあわてた。治ったと思ったら急に成長しハイハイを始める。10ヶ月、ハイハイで大移動。やっと保育園にも慣れてきた様子。そしていよいよ職場復帰。

 あっという間に一年が過ぎた。先月で娘は満1歳を迎えた。ねんねの頃が思い出せなくなる程成長著しい。幸い食物アレルギーも落ち着いてきて、だいぶ食域が増えてきた。最近、つかまり立ちと伝い歩きがさかんで、昨日はつかまらずに立ち上がった。ほんとにあと少しで歩きそうだ。

 復帰後3ヶ月になるが、一年も仕事を休んでいると忘れてしまっている事が多い。みんなに助けてもらいながら、なんとか勤めている。それと、旦那も育児に協力的なのでなんとか両立出来ている。あまりに慌しい毎日なのでめげそうになる事もあるが、仕事をする事で得られる喜びも多いので、前向きに両方頑張って行きたいと思う。

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