ひらの亀戸ひまわり診療所

テレカとはがき

仁科医師は第2、4金曜日午後16時〜19時の診療を担当されています。今回はNGO−仁科医師が参加しています−シェアの活動について書いていただきました。

 皆さんはNGOやNPOという言葉を聞いた事がありますか? 近年、新聞等マスメディアでもその文字を目にする機会も増えているようです。

 NGOは Non Governmental Organizationの略で非政府組織、NPOは Non Profit Organizationの略で非営利組織の事。その言葉の通り、NGOは政府ではできない・不十分な事を行なう団体、NPOは営利組織(企業など)ではできない・不十分な事を行う団体を指し、最近では「市民セクター」や「第三セクター(政府の第一セクター、企業の第二セクターに対して)」と称される事もあります。日本では主に国内の課題に取り組む団体はNPO、国際協力や環境・人・など国境を超えて活動をする団体はNGOといわれる事が多いようです。その活動分野は、社会福祉、環境、教育、地域振興、開発援助、難民・避難民への援助等多様です。宗教団体、政治団体、労働組合なども広い意味ではNPOに含まれます。「営利を目的とせず、社会協力・援助活動を行なう市民活動団体」という意味では、NGOとNPOは同じものです。また、NGO・NPOは一般市民が活動の主役なので、その活動の主旨に賛同もしくは関心をもたれた方は誰でも自由に参加できます。

 私が参加しているNGOにシェア=国際保健協力市民の会があります。シェアは世界の全ての人々が基本的な保健医療サービスを受けられる事、そして健康づくりが地域の人々自身の活動になる事を目指し1983年に設立されました。これまでアジア・アフリカの国々に医師・看護師等を派遣し、地域の人々と協力して人づくり、自発的な助け合いによる健康づくりに取り組んでいます。現在スタッフ派遣国はタイ・カンボジア・東チモールです。

 また、日本国内では医療にアクセス困難な外国人の為の出張医療相談や電話相談、タイ語でのエイズ電話相談などに取り組んでいます。また近年はHIV/AIDSへの取り組みを強化しています。

 その活動は、主に市民の皆様からの寄付金や会費で支えられています。しかしこの不況の折、企業にとっても市民の皆さんにとっても寄付はなかなか難しいようです。シェアの財政も大変厳しいものになってきています。ひまわり診療所の掲示板の下にある箱を通しても、皆さんからテレホンカードや書き損じはがきを寄付して頂いており、シェアにとって貴重な財源になっています。ありがとうございます! どうかこれからもよろしくご支援を頂けますようお願い申し上げます。

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