ひらの亀戸ひまわり診療所
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2020年夏号 第111号

へっぴり腰で前に進め!!

~「コロナ」との向き合い方を考える~

 長い長い自粛のトンネルをようやく抜けたと思ったら、もう感染拡大だとか。今日7月3日、東京都新型コロナウィルス新規感染者数は、120人だそうです。段階を踏みながら生活を元に戻してきて、それでも「新しい生活様式」とやらでいろいろと不便を感じながら、食事をしたり、お酒を飲んだり、歌を歌ったり、映画を見たり、あれやこれやをようやく再開したばかりだというのに。

 車は急に止まれない。走り出したボクたちの生活も、簡単には止められないです。

 電車も、駅も、「コロナ」の前と同じ。

 喫茶店の席も少し前まで間隔をあけて座っていたのに、今日はアクリル板の衝立を挟んで、並んで座るようになってました。そりゃそうだ。ガラガラなのに座れない状態で続けられるお店なんてないでしょう。

 ネットではまたぞろPCR検査をやるかやらないか、言葉による殴り合いが始まってます。

 ふぅ。

 ひどく単純に「経済か命か」のような議論がされてしまいますけど、「経済も命も」です。ていうか、経済が縮んでしまえば、命も縮んでしまいますから。どうやったら生活を維持しながら「コロナ」と向き合っていけるか、注意深く議論して解決策を見つけ出していく必要があるにもかかわらず、ちょっと批判でもしようものなら、あっという間にけんかになってしまう。なんだか嫌な感じです。

 どうしたらいいのでしょうか。

 月並みですが、それぞれができる範囲で予防を心がける、それに尽きると思います。人との距離を少しとる、人と向き合う時はマスクをする、まめに手を洗う。これだけです。大きく、急激に広がりさえしなければ、そのうち治療薬も見つかるでしょうし、ワクチンもできるでしょう。そのうち、インフルエンザの話をするように「コロナ」の話をするようになる日が来るに違いないです。

 へっぴり腰で(注意深く)、前に進みましょう!!

 お願いがあります。どうか「コロナ」を「穢(けが)れ」のように見ないでください。マスクをして、手を洗っているあなたが感染したとしても、それは「運」です。他の人から責められるようなことでは全くありません。

 もちろん、感染した人を責めるのも間違いです。「自業自得」なんて言葉を投げることは、絶対にやめてください。そこから生まれる分断は、何より「コロナ」にとっての好物のはずですから。

 もし、「かかったかな?」と思ってもあわてないで。よく「治療法がない」なんて言われますが、そういう受け止め方は間違いです。一つの薬で「コロナ」をやっつけることはできませんが、熱を下げ、咳をやわらげ、痛みを除くことで、皆さんがコロナに打ち勝つまでを支えることはできます。

 安心して任せてください。

毛利所長
↑毛利所長

 「コロナ」の正体が全く分からなかったとき、それはただただ怖いだけの相手だったかもしれません。診療所でも、発熱患者を4階の会議室で診たり、レントゲン室をプラスチックのごみ袋で覆ってみたり、あれこれ試行錯誤していました。毎日のように「熱が出てるんですが」と電話が入り、そのたびにどうやって診察したものかと右往左往していました。

 が、もうずいぶんたくさんのことがわかってきました。とりあえず人との距離をとる、人と向き合うならマスクをする、そして手を洗う、それだけで十分です。エコバッグにウィルスがついているかどうかなんて、まったく気にする必要はありません。それは確かです。通り過ぎるだけで感染するかもなんて、考える必要もありません。だから、散歩に出かけましょう。

 ひまわり診療所も右往左往しながらですが、経験を積んできました。来るかもしれないし来ないかもしれない(そうあってほしい)第二の感染拡大に向けて、急ピッチで準備を進めています。

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