ひらの亀戸ひまわり診療所
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2020年新年号 第109号

新しい年を迎えて

理事長 平野 敏夫

 気がつけば、ひまわり診療所は今年の6月で設立30年になります。1990年6月、亀戸駅東口の真ん前のビルの2階にオープンしました。元々産婦人科をやっていた診療所を居抜きで借りたのですが、改装工事が遅れて、設立記念パーティーとその後の内覧には間に合わず参加された皆さんが心配されていたのを思い出します。また、設立前にもひまわり診療所という診療所の名称を巡っての東京都との交渉や医師会加入の問題など色々あったことも思い出されます。

 オープン当初の主な患者さんは、北茨城の常磐炭田で働いていた炭鉱夫じん肺の患者さん達で、約200名が10人くらいの班編制で毎日北茨城から通院されていました。30年間で皆さん高齢化され、また亡くなった方も多く、現在は24名となりました。高齢のため通院が困難になっているので月2回北茨城に出張診療を行っています。

 診療所設立の大きな目的だった労働災害職業病の医療では、ここ数年は建設労働者のアスベスト関連疾患の取り組みが主になっています。昨年も、名取医師を中心に北は青森から南は大分までアスベストの出張診療を行いました。アスベスト肺や肺がんの患者さんの労災認定の取り組みにも協力しました。他の職業病では、振動障害や有機溶剤などの有害物質による健康障害の患者さんも来られました。

 一方、毛利所長と看護師は難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)などの患者さんの訪問診療も頑張っています。最近は、予防接種もあり小児科の患者さんが増えて待合室が賑やかな日も多いようです。区民健診も定着してきて地域の患者さんも増え、地域医療に少しずつ貢献できているのではないでしょうか。

 暮れに満開になった季節外れの「桜を見る会」に象徴されるように、現政権は税金を私物化し、またアメリカからの戦闘機やイージス・アショアなど武器の爆買いに税金を使い、社会保障へ廻す税金を押さえています。このような逆風にめげず、今年も引き続き地域医療と労災職業病の医療に取り組んでいきます。よろしくお願いします。

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