ひらの亀戸ひまわり診療所
backhome

2018年夏号 第103号

認知症本人たちの座談会に参加して

看護師 川崎千世子

 7月1日、富士山の開山が始まりました。高山植物も咲きはじめ、山は一番賑やかな季節になります。

 山も気になりますが、今一番の気がかりは私の周りに認知症の方が増えたことです。この先5人に1人にあたる700万人が認知症を発症すると言われています。私も認知症になるのが怖くて、林修先生の某番組を見ては予防に良い食べ物や運動を取り入れてる毎日です。お恥ずかしい話ですが、少し前から人の名前が喉元まで来てるのに出なかったり、携帯電話が主流になってから人とあまり直接会話する機会が減り、メールばかりでお手紙を書く事も減って、漢字を書こうと思ったら何となくこんな漢字(感じ)だったような・・・。

 いつも悔しい思いをしています。

image

 そんな時に今年3月に地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センターから認知症本人の為のガイドが発行されました。そのイベントで認知症本人たちの座談会とリレートークがあり、参加させて頂きました。

 日本全国から参加されて、どの方が認知症の人か判らないぐらい皆さん活き活きと輝いていて、冗談を交えたお話もされ、イメージが変わりました。サポートや理解してくれる人が周りにいれば残された機能を使って今も社会で働いてる方も多くいました。

 「認知症になって貰った冊子は、介護者や家族に向けた冊子ばかりで患者さん向けのものは無くて困った。判らないからと判断する事無く、本人にやりたい事の話を聞いてくれる人との出会いによって前に進むきっかけを貰った。」と笑顔で前向きな発言が心に残っています。

 ガイドの中には、一日も早く新たなスタートを切れるようにまわりの応援団や地域と繋がり、活き活きと生活を行なっている方達の暮らしが紹介されています。アンケートで「このガイドを何処で配れば良いか??」と聞かれ、私は「病院で診断された時」と書きました。ガイドの中の皆さんの元気を貰って、早く前向きになれるかなと思いました。皆さんは何処が良いと思いますか?

 この会に参加して、一番偏見を持っていた自分に反省して、今は各地域で頑張っている認知症の皆さんのイメージを少しでも変える事が出来る様に、また認知症になっても誰もが安心して暮らせる社会づくりの為に、自分に何が出来るか考え中です。他の研修会でも、認知症の事を多くの人に正しく理解して頂くために紙芝居を使って分かりやすく紹介する養成講座などがあります。また2016年フランスから入って来たエマニチュードという認知症介護技術は、介護される方もする方も両者がお互いに気持ちよく人間らしく居られる技術です。

 未だ未だ勉強する事がいっぱいです。

Copyright © 2003 - 2018 Himawari Clinic. All rights reserved.